2026-10-18
二重あごの脂肪吸引、筋肉縫縮まで本当に必要?!
二重あごの脂肪吸引と広頚筋の縫縮(筋肉縫縮)は、どの場合に必要かを解説。脂肪の量、皮膚の弾力、広頚筋の状態、顎骨の形を総合的に評価する重要性と、リポサウンドの特徴、副作用について医学情報の観点から紹介します。

二重あごの脂肪吸引や、筋肉縫縮まで本当に必要なのでしょうか?
こんにちは。
ヴァイブ形成外科の ユ・ヨンムン院長です。
二重あごにお悩みの方は多くいらっしゃいます。
では、二重あごは単にあご下に脂肪が多いことで生じる現象なのでしょうか?
そうではありません。
あご下がふっくらして見えたり、あごと首の境目がはっきりしない場合、原因は人によって異なることがあります。
皮下脂肪の量だけでなく、皮膚の弾力、顎骨とあご先の形、首の筋肉の状態などが合わさって影響するためです。
したがって、二重あごを改善する方法も、すべての人に同じように当てはまるわけではありません。
今回の記事では、二重あごの脂肪吸引の原理とリポサウンド機器の特徴、そして脂肪吸引と二重あごの筋肉縫縮を区別して考える必要がある理由を、医学情報の観点から見ていきます。
1. 二重あごはなぜできるのでしょうか?
二重あごは、あご下に脂肪がたまったり、あごと首をつなぐ構造の形が変わったりすることで現れることがあります。
代表的な原因は次のとおりです。
① あご下の皮下脂肪の蓄積
あご下の皮膚と筋肉の間に脂肪が多くたまると、あごのラインが隠れ、横から見たときにあご下がふっくらして見えることがあります。
体重が増えて目立つこともありますが、体重が正常範囲内でも、顔やあご下に脂肪が集中しているケースがあります。
② 皮膚の弾力低下
年齢を重ねると皮膚の弾力が減り、あご下の皮膚がたるんでラインがぼやけることがあります。
この場合は脂肪の量だけでなく、皮膚が収縮して元に戻る力がどの程度あるかも考慮する必要があります。
③ 広頚筋(platysma)の状態
広頚筋は首の前側の浅い層にあり、顎から首にかけてのラインに関わる筋肉です。
広頚筋がゆるんだり、左右の筋肉の間が開いていたりすると、あご下のラインがなめらかに見えないことがあります。
④ 顎骨とあご先の形
あご先が比較的短い場合や、下顎が後ろ寄りに位置している場合は、あご下の脂肪が多くなくても、あごと首の境目がはっきりしないことがあります。
このように、二重あごは複数の解剖学的要因が複合的に関与して現れることがあります。
どの構造が主な原因かによって、適切な改善方法も変わってきます。
2. 二重あごの脂肪吸引はどのような原理で行われるのでしょうか?
二重あごの脂肪吸引は、あご下の皮下脂肪を取り除いてその部分のボリュームを減らし、あごと首の境目を整えることを目的とした手術です。
一般的な脂肪吸引は、小さな切開から細い管であるカニューレを挿入し、脂肪を吸引する方法で行われます。
ここで大切なのは、脂肪を単に多く取り除くことではなく、あご下の厚さや皮膚の状態、周囲の組織とのバランスを考慮して、適切な量を取り除くことです。
脂肪を過剰に除去すると、皮膚表面が不規則になったり、癒着や陥没が生じたりすることがあります。
反対に、脂肪が十分に減らない場合は、あご下の厚みが残ることもあります。
そのため、手術前には脂肪の分布と深さ、皮膚の弾力、あごと首の構造を一緒に評価する過程が必要です。
3. リポサウンド(Liposound)はどのような機器でしょうか?
リポサウンドは「超音波エネルギー」を利用して脂肪組織を分離・乳化させたうえで、それを吸引して取り除く超音波補助脂肪吸引機器です。
超音波の振動によって脂肪組織を周囲の組織から分離しやすくし、その後の吸引によって脂肪を除去する仕組みを利用しています。
<リポサウンドの主な特徴>
超音波による脂肪組織の分離:超音波エネルギーを活用して、脂肪組織の分離や乳化を助けます。
脂肪吸引プロセスの補助:乳化した脂肪を吸引して取り除けるように補助する方式です。
狭い部位のライン改善に活用:顔のように面積が小さく、輪郭の変化が重要な部位でも有用に活用できます。
4. 脂肪吸引だけで良いケースはあるのでしょうか?
二重あごの主な原因が皮下脂肪の蓄積であれば、脂肪吸引だけで手術計画を立てられることがあります。
例えば、あご下の脂肪はふっくらしているものの、皮膚の弾力が比較的保たれており、広頚筋のゆるみや開きが目立たない場合には、脂肪の除去を中心にアプローチすることができます。
このような場合、脂肪吸引によってあご下のボリュームが減り、あごと首の境目が以前よりはっきりする可能性があります。
ただし、脂肪吸引だけで皮膚のたるみや筋肉の構造的な問題をすべて改善できるわけではありません。
特に、脂肪を取り除いた後に皮膚が十分に収縮しない場合や、筋肉の状態がラインに影響している場合には、期待したほどの変化が見られないこともあります。
したがって、脂肪吸引だけで十分かどうかを判断する際には、脂肪の量だけでなく、皮膚と筋肉の状態も合わせて確認する必要があります。
5. では、二重あごの筋肉縫縮はなぜ一緒に検討されるのでしょうか?
二重あごの筋肉縫縮は、一般的にあご下の広頚筋を確認した後、必要な場合に左右の筋肉を中央寄せて縫合する方法を指します。
広頚筋のゆるみや左右の筋肉の間の開きがあご下のラインに影響している場合には、脂肪の除去だけでは解決しにくい部分が残ることがあります。
こうした場合には、筋肉の縫縮によって、よりすっきりとしたあごのラインを仕上げられることがあります。
< 脂肪吸引と筋肉縫縮の違い >
脂肪吸引:あご下の皮下脂肪の体積を減らすことを目的としています。
筋肉縫縮:広頚筋の状態を評価したうえで、必要な場合に筋肉を中央から寄せて縫合し、首の前側の構造を整えることを目的としています。
すべての二重あごの患者さんに筋肉縫縮が必要なわけではありません。
筋肉の状態が良好な場合には追加の手術が必要ないこともあり、反対に皮膚のたるみや深い層の構造的な問題が主な原因であれば、筋肉縫縮だけでは十分でない場合もあります。
筋肉縫縮を併用したからといって、必ず皮膚のたるみが解消されたり、あごのラインが一定の形になったりするわけではありません。
そのため、手術の範囲と適応は診察結果に基づいて決める必要があります。
6. 脂肪吸引と筋肉縫縮を決める際に確認すべき点
2つの手術のうちどちらが適切かは、以下の要素を総合的に評価して判断します。
< 第一に、あご下の脂肪の量と分布 >
皮下脂肪が主な原因か、脂肪が複数の層に分布しているかを確認します。
脂肪の位置によって、アプローチの方法が変わることがあります。
< 第二に、皮膚の弾力とたるみの程度 >
脂肪を取り除いた後、皮膚がどの程度収縮できるかを考慮する必要があります。
皮膚のたるみが強い場合は、脂肪吸引だけで十分な改善を期待するのが難しいことがあります。
< 第三に、広頚筋の状態 >
筋肉のゆるみや開きが実際にあごのラインへ影響しているかを確認します。
< 第四に、あご先と下顎の形 >
あご先が短い場合や下顎が後ろに引っ込んでいる形の場合には、あご下の脂肪を減らしても、あごと首の境目が期待どおりに明確にならないことがあります。
これらの要素を総合的に確認するのは、同じ二重あごでも原因が違えば、術後の変化や限界が異なる場合があるからです。

あごと首の正面比較。左が術前、右が術後で、二重あごの部分を比べています。

別の正面ビフォーアフター。フェイスラインとあご下の部分を比較しています。

左斜めからの比較。左が術前、右が術後で、あごから首にかけてのラインを示しています。

左斜めからのもう一つのビフォーアフター。二重あごとフェイスラインに注目。

左側面の比較。左が術前、右が術後で、あごから首にかけての輪郭を示しています。

左側面のもう一つの比較。術前と術後のあご下の部分です。

右斜めからの比較。左が術前、右が術後で、フェイスラインとあご下を示しています。

右斜めからのもう一つのビフォーアフター。二重あごの部分に注目。

右側面の比較。左が術前、右が術後で、あごから首のラインを比べています。

右側面のもう一つの比較。術前と術後のあご下の輪郭です。

あごを上げて下から撮影した比較。左が術前、右が術後で、あご下を示しています。
7. 手術前後の注意事項と起こりうる副作用
二重あごの脂肪吸引と筋肉縫縮は手術である以上、回復過程と副作用について理解しておく必要があります。
* 手術後には、腫れ、内出血、痛み、突っ張り感、感覚の低下などが起こることがあり、回復の速さや程度は個人によって差があります。
そのほかにも、出血、感染、血腫、皮膚表面の不規則さ、左右差、癒着、皮膚のたるみ、神経損傷などの可能性があります。
* リポサウンドによる脂肪吸引の場合は、エネルギー伝達の過程で皮膚や周囲組織に熱損傷が起きる可能性も考慮する必要があります。
* 筋肉縫縮を併用すると、追加の縫合や組織操作が必要になるため、手術の範囲や回復の経過が変わることがあります。
* また、脂肪吸引は顎骨の形を変える手術ではなく、皮膚の弾力や筋肉の状態によっては改善の程度に限界があることがあります。
そのため、手術前には予想される変化だけでなく、こうした限界や副作用、術後のケア方法についても十分に説明を受けることが大切です。
まとめ
二重あごを改善する方法を決める際には、あご下の脂肪の量だけを確認するだけでは十分でない場合があります。
皮下脂肪の蓄積が主な原因であれば脂肪吸引を中心にアプローチでき、広頚筋の状態があご下のラインに影響している場合には、筋肉縫縮を併せて検討することができます。
皮膚のたるみや顎骨の形が主な原因であれば、また別のアプローチが必要になることもあります。
リポサウンドのような超音波補助脂肪吸引機器も、脂肪を除去する過程で使われる道具であり、機器そのものが手術結果を保証するわけではありません。
大切なのは、特定の機器や手術方法を先に決めることではなく、現在の二重あごを作っている原因が何かを把握し、それに合った方法を選ぶことです。
二重あごの脂肪吸引や筋肉縫縮を検討されている場合は、
脂肪の量、皮膚の弾力、広頚筋の状態、あごと首の構造を総合的に評価してもらったうえで、
手術の必要性と限界をご確認ください。
* 本記事は、二重あごの解剖学的な原因と、脂肪吸引および筋肉縫縮の一般的な原理を説明するための医学情報コンテンツです。
* 特定の手術の効果や結果を保証するものではなく、実際の手術方法や適用の可否は個人の状態によって異なります。
* 手術には出血、感染、左右差、感覚の変化、皮膚の不規則さ、そのほかの合併症が起こる可能性があるため、医療スタッフと十分にご相談ください。
よくある質問
二重あごの脂肪吸引だけで十分でしょうか?
ケースによっては可能です。あご下の皮下脂肪が主な原因で、皮膚の弾力が比較的保たれ、広頚筋のゆるみが目立たない場合は、脂肪吸引を中心に計画することができます。ただし、皮膚のたるみや筋肉の構造的な問題がすべて改善されるわけではありません。
二重あごの筋肉縫縮はすべての患者さんに必要ですか?
いいえ、すべての患者さんに必要なわけではありません。広頚筋の状態が良好であれば追加の手術は必要ない場合があり、広頚筋のゆるみや開きがラインに影響している場合に併せて検討することができます。
二重あごの筋肉縫縮はどのような方法ですか?
あご下の広頚筋を確認し、必要な場合には左右の筋肉を中央寄せて縫合する方法です。首の前側の構造を整えることが目的で、追加の縫合や組織操作が必要となるため、回復の経過が変わることがあります。
リポサウンドはどのような機器ですか?
リポサウンドは、超音波エネルギーを使って脂肪組織を分離・乳化させた後に吸引する、超音波補助脂肪吸引機器です。ただし、機器そのものが手術結果を保証するわけではなく、エネルギー伝達の過程で熱損傷の可能性も考慮する必要があります。
二重あごの原因は何ですか?
あご下の皮下脂肪の蓄積、皮膚の弾力低下、広頚筋の状態、顎骨とあご先の形など、複数の要因が複合的に作用することがあります。体重が正常範囲内でも、顔やあご下に脂肪が集中しているケースがあります。
二重あごの手術後にはどのような副作用がありますか?
腫れ、内出血、痛み、突っ張り感、感覚の低下などが現れることがあります。出血、感染、血腫、皮膚の不規則さ、左右差、神経損傷などの可能性もあり、回復の程度は個人によって差があります。