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2026-11-02

70代の顔のたるみ|目元の整形から顔面リフトまで、年代別の老化に応じた外科的アプローチ by バイブ整形外科

70代の顔のたるみに対し、額・眉、上まぶた、下まぶた・中顔面、下顔面・首の4領域に分けて外科的アプローチを計画した症例を、手術ごとの目的と注意点とともに紹介します。

70代の顔のたるみ|目元の整形から顔面リフトまで、年代別の老化に応じた外科的アプローチ by バイブ整形外科

こんにちは。

バイブ整形外科のユ・ヨンムン院長です。

年齢を重ねるにつれて、顔にはさまざまな変化が現れます。

皮膚の弾力が低下し、脂肪や軟部組織の位置が変化することで、額や眉が下がり、

まぶたの皮膚がたるみ、頬やフェイスラインが下垂する現象が見られることがあります。

特に60~70代になると、目の周りだけでなく、中顔面、下顔面、首まで

複数の部位で複合的な老化変化が見られることもあります。

このような場合、単にたるんだ皮膚を取り除くだけでは十分でないことがあります。

顔のどの部位からたるみが始まったのか、どの組織の支持力が弱まっているのか、

筋肉の機能に問題がないかなどを総合的に評価する必要があります。

今回ご紹介する症例は、顔全体のたるみを悩みとして来院された70代女性の手術計画です。

顔全体の老化の様相を考慮し、以下の4つの領域に分けて外科的アプローチを計画しました。

内視鏡下額リフト

上眼瞼の目元矯正

下眼瞼手術および中顔面リフト

フェイスリフトおよびネックリフト

それぞれの手術がどのような場合に必要で、どの解剖学的変化を矯正するのかを見ていきましょう。


1. 内視鏡下額リフト – 下がった眉と額周辺のたるみ改善

顔の老化は、まぶたからだけ始まるものではありません。

年齢とともに額や眉周辺の皮膚および軟部組織が緩むと、眉の位置が下がることがあります。

このような眉毛下垂(Brow ptosis)は、上まぶたの皮膚が実際以上にたるんで見える原因にもなります。

特に眉尻が下がると、目尻が重く、どんよりとした印象に見える変化が現れることがあります。

<内視鏡下額リフトとは?>

内視鏡下額リフトは、頭皮の内側に小さな切開を加え、内視鏡を用いて

額や眉周辺の組織を剥離したうえで、

解剖学的構造を考慮して組織の位置を調整し、固定する手術です。

主な手術の目的は以下のとおりです。

下がった眉の位置の矯正

額と眉周辺の軟部組織の位置調整

眉毛下垂によって重たく見える上顔面の改善

額と眉の左右の非対称の矯正

<どのような場合に検討できるでしょうか?>

眉全体が下がっている場合

眉尻が下がり、目尻がどんよりして見える場合

額と眉周辺の軟部組織の弛緩を伴う場合

まぶたの皮膚のたるみと眉毛下垂が同時に見られる場合

ただし、額リフトは眉の位置を調整する手術であり、目を開く筋肉そのものを矯正する手術ではありません。

そのため、眉毛下垂と上眼瞼の皮膚の弛緩、眼瞼下垂を区別して手術計画を立てることが重要です。

<注意点>

術後には、一時的に額や頭皮の感覚低下、つっぱり感、むくみなどが生じることがあり、

眉の高さの左右差や、過度な挙上による不自然な変化にも注意が必要です。

また、固定方法や剥離範囲によって回復の経過も異なる場合があります。


2. 上眼瞼の目元矯正 – たるんだまぶたと開眼機能を併せて評価

年齢とともに上まぶたの皮膚がたるむと、まぶたのラインを覆ったり、まつ毛の方向へ皮膚が垂れ下がったりすることがあります。

こうした変化は目元を重く疲れた印象に見せるだけでなく、重症の場合には視野にも影響することがあります。

ただし、高齢者の上まぶたのたるみをすべて皮膚の弛緩だけで説明できるわけではありません。

目を開ける筋肉の機能が低下する眼瞼下垂を伴っている可能性もあるからです。

<上眼瞼の目元矯正とは?>

上眼瞼の手術は、たるんだ皮膚を適切に調整するとともに、

まぶたを持ち上げる筋肉の機能を評価する過程が重要です。

眼瞼下垂が確認される場合には、眼瞼挙筋の機能と状態に応じて

筋肉の張力や位置を調整する目元矯正を検討することができます。

主な手術の目的は以下のとおりです。

上まぶたの皮膚の弛緩によるまぶたの被さりの改善

眼瞼下垂を伴う場合のまぶたの高さの調整

左右の目の高さと対称性の改善

開眼機能を考慮したまぶたの位置調整

<どのような場合に検討できるでしょうか?>

上まぶたの皮膚がたるみ、目を覆っている場合

目を開けるときに額の筋肉を過剰に使っている場合

まぶたが黒目の一部を覆っている場合

皮膚の弛緩と眼瞼下垂が複合的に現れている場合

<注意点>

高齢者では、まぶたを過度に持ち上げることがかえって問題になることがあります。

術前には、眼瞼下垂の程度、眼瞼挙筋の機能、ドライアイ、閉瞼機能などを確認する必要があります。

特に、目を閉じた際にまぶたが完全に閉じない兎眼(Lagophthalmos)、ドライアイの悪化、

角膜露出などのリスクを考慮して、矯正の程度を決定する必要があります。

したがって、単に目を大きく見せることよりも、まぶたの機能と安全性を併せて考慮することが大切です。


3. 下眼瞼手術および中顔面リフト – 目の下のたるみと頬の老化変化

目元の老化は、上まぶたにだけ現れるものではありません。

下まぶたでも皮膚の弾力が低下し、眼窩隔膜が弱くなることで脂肪が前方へ突出することがあります。

その結果、目の下の脂肪が目立ったり、目の下の溝が深くなったりし、

前頬部とつながる部分の境界がはっきりしてくることがあります。

特に中顔面の軟部組織が下方へ移動すると、

目の下から前頬部にかけての部分全体がくぼみ、たるんで見えることがあります。

<下眼瞼手術とは?>

下眼瞼手術は、下まぶたの皮膚、筋肉、脂肪などの状態を評価し、必要な部分を矯正する手術です。

代表的な外科的アプローチとして、次のような方法があります。

たるんだ下まぶたの皮膚の適切な切除

突出した目の下の脂肪の再配置、または必要な範囲の調整

弱くなった下眼瞼の支持構造の補強

目の下と前頬部の境界を改善するための組織調整

単に脂肪を取り除くことが、常に適切とは限りません。

目の下の脂肪が突出している一方で、その下の組織がくぼんでいる場合には、

脂肪を過剰に除去すると、かえって目の下がこけて見えることがあります。

そのため、脂肪の量と位置、皮膚の余裕、まぶたの支持力を併せて考慮する必要があります。

<中顔面リフトとは?>

中顔面とは、一般的に目の下から前頬部、頬骨周辺までつながる顔の中央領域を指します。

年齢とともにこの部位の脂肪と軟部組織が下方へ移動すると、

前頬部が平らになり、目の下と頬の間の境界が深くなることがあります。

中顔面リフトは、こうした軟部組織の位置変化を考慮し、垂れ下がった組織を上方へ再配置して固定する手術です。

主な手術の目的は以下のとおりです。

下方へ移動した中顔面の軟部組織の位置調整

目の下と前頬部の境界の改善

下垂した前頬部の位置調整

下眼瞼と中顔面の間の解剖学的な連続性の改善

<どのような場合に検討できるでしょうか?>

目の下の脂肪の突出と皮膚の弛緩を伴う場合

目の下の溝が深く、前頬部が下垂している場合

下眼瞼と中顔面の境界がはっきりしてきた場合

目の下だけでなく前頬部にも複合的な老化変化が見られる場合

<注意点>

下眼瞼手術では、まぶたの支持力が特に重要です。

皮膚を過度に切除すると、下まぶたが外側へ引き下げられる下眼瞼外反症や、

まぶたの位置異常が生じることがあります。

そのほか、むくみ、血腫、左右差、ドライアイ、目の下のくぼみなどの可能性も考慮する必要があります。

中顔面リフトも、剥離範囲や固定方法によって回復の過程や結果に違いが生じることがあるため、

一人ひとりの解剖学的状態に合わせた手術計画が必要です。

70代の顔のたるみ|目元の整形から顔面リフトまで、年代別の老化に応じた外科的アプローチ by バイブ整形外科
術前 / 術後2ヶ月

同一患者の正面、術前(左)と術後(右)の比較。

70代の顔のたるみ|目元の整形から顔面リフトまで、年代別の老化に応じた外科的アプローチ by バイブ整形外科 사진 2
術前 / 術後2ヶ月

同一患者の左斜め45度、術前(左)と術後(右)の比較。

70代の顔のたるみ|目元の整形から顔面リフトまで、年代別の老化に応じた外科的アプローチ by バイブ整形外科 사진 3
術前 / 術後2ヶ月

同一患者の左横顔、術前(左)と術後(右)の比較。

70代の顔のたるみ|目元の整形から顔面リフトまで、年代別の老化に応じた外科的アプローチ by バイブ整形外科 사진 4
術前 / 術後2ヶ月

同一患者の右斜め45度、術前(左)と術後(右)の比較。

70代の顔のたるみ|目元の整形から顔面リフトまで、年代別の老化に応じた外科的アプローチ by バイブ整形外科 사진 5
術前 / 術後2ヶ月

同一患者の右横顔、術前(左)と術後(右)の比較。


4. フェイスリフトおよびネックリフト – 下顔面と首全体のたるみ改善

顔の下方では、頬とフェイスラインの境界があいまいになり、

口元の周辺やあご下に、皮膚および軟部組織のたるみが現れることがあります。

首においても、皮膚の弛緩と広頸筋の変化を伴うことで、

あごと首の間の角度が鈍くなり、首のしわが目立つことがあります。

こうした変化は、単なる皮膚の老化だけでなく、皮膚の下に位置する

表在性筋膜腱膜系(SMAS)や広頸筋(Platysma)などの深部組織の変化とも関係しています。

<フェイスリフトとは?>

フェイスリフト(Facelift)は、顔の皮膚と表在性筋膜腱膜系(SMAS)を含む軟部組織のたるみを評価し、

必要な組織を再配置して固定する手術です。

皮膚を引っ張って余った部分を切除するだけの手術とは異なります。

顔の解剖学的構造とたるみの方向を考慮して、組織を適切に調整することが大切です。

主な手術の目的は以下のとおりです。

垂れ下がった頬と下顔面の軟部組織の位置調整

ぼやけたフェイスラインの輪郭の改善

口元周辺の軟部組織のたるみの改善

下顔面全体の老化変化の矯正

<ネックリフトとは?>

ネックリフトは、首の皮膚と広頸筋を含む構造的変化を評価し、首のたるみと輪郭を矯正する手術です。

ネックリフトでは、次のような要素を考慮します。

首の皮膚の弛緩の程度

広頸筋の開離およびバンド形成の有無

あご下の脂肪の分布

あごと首の間の角度

皮膚と深部組織の支持力

首のたるみが強い場合には、フェイスリフトとネックリフトを併せて計画することもあります。

<どのような場合に検討できるでしょうか?>

頬とフェイスラインの境界があいまいになった場合

深部の頬とフェイスライン周辺の軟部組織のたるみがある場合

口元周辺のたるみを伴う場合

あご下の皮膚がたるみ、首のしわが目立つ場合

顔と首の老化変化が同時に見られる場合

<注意点>

フェイスリフトとネックリフトは、剥離範囲や手術方法によって回復期間や合併症の現れ方が異なることがあります。

代表的なものとして、血腫、感染、瘢痕、皮膚の感覚低下、皮膚壊死、左右差などが生じることがあり、

まれに顔面神経損傷などの合併症にも注意が必要です。

特に喫煙、糖尿病、高血圧、抗凝固薬の服用などは、術前に必ず確認すべき要素です。


5. 70代の顔のたるみに、なぜ複数の手術を併せて検討するのか?

顔の老化は、一か所で独立して起こるというよりも、

互いに連続した解剖学的領域で複合的に現れることが多くあります。

例えば、眉が下がると上まぶたの皮膚がより多く覆いかぶさって見えることがあり、

中顔面が垂れ下がると、目の下と前頬部の境界が深くなることがあります。

また、下顔面の軟部組織が下方へ移動すると、フェイスラインがぼやけ、首までつながる輪郭の変化が現れることがあります。

したがって、顔全体にたるみがある場合には、各部位の老化の様相を区別して評価することが重要です。

今回の症例で計画した手術を解剖学的領域別に整理すると、次のとおりです。

手術部位

手術方法

主な矯正対象

額・眉

内視鏡下額リフト

眉毛下垂および額の軟部組織のたるみ

上眼瞼

上眼瞼の目元矯正

皮膚の弛緩および伴う眼瞼下垂

下眼瞼・中顔面

下眼瞼手術+中顔面リフト

目の下の脂肪の突出および前頬部のたるみ

下顔面・首

フェイスリフト+ネックリフト

頬、フェイスラインおよび首の軟部組織のたるみ

もちろん、すべての患者さんに4つの手術が必要なわけではありません。

眉の位置が適切で、上眼瞼の機能に問題がなければ、額リフトや目元矯正は必要ないこともあります。

同様に、中顔面と下顔面のたるみの程度によって、必要な手術の範囲も異なります。

重要なのは、手術の数を増やすことではなく、実際に老化が進行している解剖学的部位を

正確に把握し、必要な範囲だけを矯正することです。


6. 70代の整形手術で特に重要な確認事項

高齢であるからといって、整形手術を一律に制限すべきというわけではありません。

逆に、年齢だけで手術の可否を判断すべきでもありません。

特に複数の部位の手術を併せて計画する場合には、次の事項を十分に確認する必要があります。

① 全身の健康状態

心血管疾患、呼吸器疾患、糖尿病、高血圧などの基礎疾患と、全般的な健康状態を評価する必要があります。

② 服用中の薬剤

アスピリン、抗凝固薬、抗血小板薬など出血リスクに影響しうる薬剤や、その他の服用薬を確認する必要があります。

薬剤を中止するかどうかは、処方した医療スタッフと相談して決める必要があります。

③ 麻酔および手術時間

複数の手術を同時に行うと、手術時間が長くなることがあります。患者さんの全身状態と麻酔のリスクを考慮し、

同時手術が適切か、それとも手術を分けて行うほうが安全かを判断する必要があります。

④ 目の機能と回復の可能性

高齢者では、ドライアイ、角膜の状態、まぶたの閉瞼機能などを丁寧に確認する必要があります。

⑤ 回復と術後管理

術後、むくみや内出血、感覚の変化などは一定期間続くことがあります。

回復期間は個人の回復力や手術の範囲によって異なるため、十分な回復計画と経過観察の計画が必要です。


まとめ – 顔全体のバランスを考慮した老化管理

70代の顔の老化は、単に皮膚がたるむ現象だけでは説明しきれません。

額と眉、上眼瞼、下眼瞼、中顔面、下顔面、そして首まで、それぞれの解剖学的構造において異なる変化が現れることがあります。

したがって、顔のたるみを改善するための手術を計画する際には、どこか一部位に集中するのではなく、

顔全体の構造と機能を併せて評価するプロセスが必要です。

内視鏡下額リフト、上眼瞼の目元矯正、下眼瞼および中顔面リフト、フェイスリフトとネックリフトは、

それぞれ矯正する解剖学的領域と目的が異なる手術です。

年齢そのものよりも、患者さんの全身の健康状態、組織の状態、機能的な問題、そして手術に伴うリスクを

総合的に考慮して、適切な手術方法を選択することが大切です。

手術の目的は、単に若く見える顔を作ることではなく、

一人ひとりの解剖学的特徴と機能を考慮し、自然でバランスの取れた顔の構造を取り戻すことにあります。

※本記事は一般的な医学情報の提供を目的として作成されたものであり、特定の手術の効果や結果を保証するものではありません。

実際の手術方法や適用の可否は、個人の解剖学的状態、健康状態、および医療スタッフの診察結果によって異なります。

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よくあるご質問

内視鏡下額リフトはどのような場合に検討しますか?

眉全体が下がっている場合や、眉尻が下がって目尻がどんよりして見える場合に検討できます。ただし、眉の位置を調整する手術であり、目を開ける筋肉そのものを矯正するものではありません。

上眼瞼の目元矯正で眼瞼下垂はなぜ確認するのですか?

目を開ける筋肉の機能が低下する眼瞼下垂が併存している場合があるからです。眼瞼下垂の有無と眼瞼挙筋の機能を評価して矯正範囲を決めます。高齢者では、まぶたを過度に持ち上げるとかえって問題になることがあります。

中顔面リフトはどのような場合に検討できますか?

目の下の脂肪の突出と皮膚の弛緩を併せて認める場合や、目の下の溝が深く前頬部が下垂している場合に検討できます。中顔面リフトは、下方へ移動した軟部組織の位置を調整し、目の下と前頬部の境界を改善する手術です。

フェイスリフトとネックリフトは併せて計画することもありますか?

はい、首のたるみが強い場合には、フェイスリフトとネックリフトを併せて計画することもあります。頬とフェイスラインの境界があいまいな場合や、あご下の皮膚がたるみ首のしわが目立つ場合などに検討できます。

70代の顔の手術は、すべての部位を一緒に行う必要がありますか?

いいえ。眉の位置と上眼瞼の機能に問題がなければ、額リフトや目元矯正は必要ないこともあります。中顔面と下顔面のたるみの程度によって、必要な手術の範囲も異なります。

70代の整形手術の前には、何を確認すべきですか?

全身の健康状態と服用中の薬剤を確認する必要があります。心血管系・呼吸器疾患、糖尿病、高血圧などの基礎疾患を評価し、アスピリンや抗凝固薬など出血リスクに影響しうる薬剤については、処方した医療スタッフと相談のうえ中止の要否を決めます。

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